審査レギュレーション

応募資格

チーム構成

  • チームメンバー全員が日本大学に在籍していること
  • チーム人数は1〜5名
  • チームメンバー全員が未登記の方(応募後の登記は問題ありません)

事業段階

  • アイデイレベルのプレシード期
  • 課題・市場・顧客仮説を探索している段階
  • プロダクトはまだ存在しない、もしくは構想だけの段階で構わない

対象領域

制限なし

主要スケジュール

各ステージのアクションと審査内容を公開します。

一次審査(書類審査)

応募期間:2025年7月1日 ~ 年9月30日 23:59 JST

Googleフォームに製品・サービス内容、きっかけ、利益の獲得方法、利害関係者、不足しているスキル・資源、現在の行動などを記載していただきます。

二次審査(セミファイナル)

提出締切:2025年10月31日 23:59 JST

Googleフォームにビジネスプランの詳細情報、3分間のショートプレゼン動画、創業計画書を提出していただきます。6チームが決勝へ進出します。

決勝(ファイナル)

発表日:2026年1月10日 JST

事前提出資料と当日のプレゼンテーション(5分)+質疑応答(10分)により、対面開催で審査員4名の合計点で入賞チームを決定します。

提出物要件

フォーマットやボリューム、提出方法を明確化しています。

一次審査(書類審査)

Googleフォームに以下の内容を記載していただきます。

  • 考えている製品・サービス内容について
  • このプランを思いついたきっかけ
  • 利益の獲得方法について
  • プランに関わる利害関係者(箇条書き)
  • プラン実現のために足りない「スキル」「資源」(箇条書き)
  • プランを実現するために行動していること(箇条書き)

提出締切は2025年9月30日 23:59 JST、タイムスタンプでの判定になります。

二次審査(セミファイナル)

Googleフォームに以下の内容を記載していただきます。

  • ビジネスプランの概要
  • プランを考えた背景(自由記述)
  • 他に考えた方法やプラン、その選定理由(自由記述)
  • 想定顧客へのヒアリング・アンケート結果
  • 収益の源泉(箇条書き可)
  • チームに足りないスキル・知識(箇条書き)
  • プラン実現のために今やっていること(箇条書き)
  • 想定する初期ユーザー像(自由記述)
  • 類似サービス・競合との差別化ポイント
  • このプランを通じて実現したい未来・社会像
  • 3分間のショートプレゼン動画のアップロード
  • 日本政策金融公庫からダウンロードして記載した創業計画書のアップロード

提出締切は2025年10月31日 23:59 JST、タイムスタンプでの判定になります。

決勝(ファイナル)

  • プラン概要をまとめた事前提出資料(Googleフォーム)
  • 当日のプレゼンテーション5分、質疑応答10分

審査基準

一次選抜から決勝までの審査基準について説明します。

一次審査(書類審査)

提出資料をもとに、以下の2観点をチェックします。

  • 応募要件を満たしているか
  • 倫理的に問題のないプランか

二次審査(セミファイナル)

各応募には複数の審査員が担当し、審査を行います。審査員の採点結果はAIで補正を行い得点を算出し、その得点に基づいて順位を決定します。AIを使う理由や具体的なAIの処理方法については「審査AI」セクションをご覧ください。

評価ポイント 配点 チェック内容
課題共感と動機の強さ 20点 応募者の設定した課題やプランに対してどの程度共感できたか、強い動機を持っているか。
顧客・市場理解 20点 応募者が設定した顧客・対象となるマーケットは適切か。
独自性・代替との比較 20点 代替できるプランと比較して自身のプランの優位性や独自性を記載できているか。
実行可能性 20点 起業に踏み切ることのできるプランか。
プレゼン力 20点 人に伝える力・人を巻き込む力は応募者に備わっているか。

決勝(ファイナル)

審査員4名の合計点で入賞チームを決定します。

評価ポイント 配点 チェック内容
共感性と動機 20点 発表者のプランはターゲット顧客にとって本当に切実で、お金を払ってでも解決したいほどの「大きな欲求」を抱えているものか。そして強い信念・動機を持ってそのプランを進めようとしているか。
顧客中心のプロダクト開発 20点 完璧な製品を目指すのではなく、細かい仮説検証を繰り返し、常に顧客のフィードバックを得ながらプロダクト開発を行っているか。
圧倒的なドメイン知識と経験 20点 発表者は自身のプランにおける業界状況や技術について、深い知識を持っているか。そして経験値を上げるために行動しているか。
ユニークな洞察 20点 市場の常識や競合が見過ごしている独自の視点や発見に基づいてプランを組み立て、実行に移せているか。
発表者の資質(レジリエンス) 20点 困難な状況に直面した際に「諦めずにやり遂げる力」と必要なものを作り出すための「徹底した創意工夫」を完遂するポテンシャルが感じられるか。

審査基準の根拠:Y Combinator, Sequoia Capital, Kleiner Perkins, Andreessen Horowitz, Founders Fund

審査AI

審査員ごとの「厳しさ」の違いによる偏りをできるかぎり取り除き、公平で透明性の高い審査を実現します。そのため、統計モデルを用いた得点調整を行います。

なぜ公平性が重要なのか

  • 本コンテストは「審査員の公表」「審査基準の明示」「公平性ある審査」を重視しています。
  • ビジネスプランの評価は人の主観に依存し、審査員の点数付けにおける「厳しめ / 甘め」の傾向で結果が変わる可能性があります。
  • 挑戦者にとって将来を左右しうるステージであるため、再現性・透明性・客観性をできるだけ高めることを目指します。

厳しさバイアス補正付き評価モデル(階層ベイズモデル)

多くの応募が集まった際、各審査員は一部の応募のみを担当します。その際に生じる「厳しめ / 甘め」の違いを補正するため、階層ベイズモデルという手法でスコアを調整します。

  • 応募者ごとに「本来の実力」に対応する潜在スコアを推定
  • 審査員ごとに点数付けの「厳しさ」と「ばらつき」を推定
  • 観測された採点結果から審査員の厳しさを差し引いた「公平なスコア」を算出

これにより、「たまたま 厳しい / 甘い 審査員に当たったかどうか」で順位が左右されにくくなることを目指します。

モデルの位置づけ

  • 最終的な合否・順位の判断は、必ず人間が行います
  • モデルは、審査員の点数付けの傾向を可視化し、公平性を高めるための「得点調整ツール」としてのみ利用します
  • モデルが参照するのは審査スコアのみで、他のデータは利用しません

本仕組みの詳細な数理モデルについては、以下のホワイトペーパーをご覧ください。

Outline

White Paper Outline

モデル導入の背景、公平性の考え方、評価フローの全体像をまとめた概要資料です。

Outlineを開く

Detail

White Paper Detail

階層ベイズモデルの構造や推定方法、厳しさバイアス補正の手順などを記載した詳細版ホワイトペーパーです。

Detailを開く

行動規範

募集要項および二次審査概要の「注意事項」に基づき、参加者・審査員・運営が守るべき基本的なルールを定めます。

参加者の基本姿勢

本コンテストに参加するすべての学生は、以下を守ってください。

  • 日大ビジコンの全日程に誠実に参加し、他の参加者・審査員・運営を尊重すること
  • 法令や学内規程、公序良俗に反する行為を行わないこと
  • 差別的な言動やハラスメントを行わず、安心して参加できる場づくりに協力すること

情報発信とSNSの利用

本コンテストのイベントの様子は、日大ビジコンの公式HPや学校・SNS等で学外に周知される場合があります。

  • 参加者自身がSNS等で情報発信を行う際は、他の参加者や審査員のプライバシーに配慮してください
  • コンテスト内で知り得た他チームのアイデアや個人情報を、当人の許可なく公開しないでください

知的財産と機密保持

  • 応募プランは、第三者の知的財産権を侵害しないよう十分に配慮してください
  • 審査員・運営は、審査で知り得た学生のプランを第三者へ公開・転用しないことを基本とします
  • 審査終了後、どの審査員が評価を担当したかは応募者に共有されますが、プラン内容そのものを第三者に共有することはありません

責任の範囲

本コンテストを通した起業により発生した損失や損害、ならびに応募者のアイデアが第三者により侵害された場合について、日大ビジコン実行委員会は一切の責任を負いません。

失格・異議申し立て

募集要項に基づき、失格となりうる行為と、審査結果等に関する問い合わせ方法を定めます。

失格事由

  • 応募時点で定められた応募資格(日本大学の学生・大学院生であること、未登記・非起業であること等)を満たしていないことが判明した場合
  • 応募内容に重大な虚偽がある場合、または他者のプラン・資料の剽窃が認められた場合
  • 第三者の知的財産権を侵害している、もしくはそのおそれが高いと実行委員会が判断した場合
  • 本ページの「行動規範」や募集要項の注意事項に著しく反する行為(他者へのハラスメント、運営を妨げる行為など)があった場合

失格の可否および対応方針は、日本大学ビジネスプランコンテスト実行委員会が最終的な裁量をもって決定します。

異議申し立て・お問い合わせ

審査結果や運営に関するご質問・ご意見がある場合は、下記のフォームからお問い合わせください。

一次審査・二次審査の結果通知が案内された期日を過ぎても届かない場合も、同様にご連絡ください。内容を確認のうえ、可能な範囲で個別に回答しますが、他の応募者のプライバシーや審査の公正性に関わる情報は開示できない場合があります。